【第21話:自分たちの解釈】
カシャン、カシャン、カシャン、カシャン… 妙子さんが占いのカードを切っている。 「ねえねえ、これどう思う?」 妙子さんはカードを並べたものを眺めながら真くんに問いかけた。 「ん~?俺は占いのこ […]
カシャン、カシャン、カシャン、カシャン… 妙子さんが占いのカードを切っている。 「ねえねえ、これどう思う?」 妙子さんはカードを並べたものを眺めながら真くんに問いかけた。 「ん~?俺は占いのこ […]
香苗がロッジで真くんに話を切り出した。 忙しいのに悪いと思ったが、どうしても頼みたいことがあった。 真くんが回した洗濯機の音だけがグウィーン、グウィーンと響いている。 「あのさ…。」 「うん?どうしたの。」 真くんは新し
週末になり、香苗はまたロッジに足を運んでいた。 半ば自分の仕事かのような使命感と共に、真くんの栽培したハーブの仕分けに取り組んでいた。 ハーブを見ていると、取り除くべき不純物にピントが素早く合う感覚も好きになっていた。
【第14話:手を出さない範囲(真くん編)】 Read More »
香苗は仕事が休みで、ロッジに遊びに来ていた。 ロッジには真くんと香苗の二人きりだった。 真くんの携帯が鳴る。 「はい、ああ、大丈夫ですよ。今からでも。」 飛び込みのお客さんだろうか。真くんがせわしなく準備を始める。 カラ
妙子さんはその日、カフェ リーベルにいた。 出張での占い講座の仕事に出かけていたのだ。 カフェに入るとオレンジ色の間接照明と、大きなシーリングファンが出迎えてくれる。 妙子さんは定期的に、ここカフェ リーベルで出張での占